女優と歌手として活躍中の大原桜子(19)が、大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場することが24日、内定した。

 透明感ある高音ボーカルを武器に、今年は精力的な音楽活動を行ってきた。シングル3枚、アルバム1枚を発表。3月に発売した初アルバム「HAPPY」はオリコン週間ランキング2位を獲得した。春には初の全国ツアーを行い、秋も再びツアーを開催。今月4日発売の新曲「キミを忘れないよ」は、人気アニメ映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」(来月23日公開)の挿入歌となっており、年間を通じて充実した歌手生活を送った。

 シンデレラガールとして一躍脚光を浴びたのは、佐藤健(26)が主演した13年公開の映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(小泉徳宏監督)だった。オーディションで5000人から、審査員の満場一致でヒロインに選出された。劇中に登場するバンド「MUSH&Co.」のボーカルを演じ、映画公開前にシングル「明日も」で歌手デビューした。抜群の歌唱力で、歌手としてのポテンシャルの高さも世に知らしめた。

 女優業も順調だ。今年7月期の連続ドラマ「恋仲」でフジテレビの看板ドラマ枠「月9」初出演も果たした。来年は岸谷五朗(51)と寺脇康文(53)主宰の地球ゴージャス公演「The Love Bugs」(1月9日開幕、東京・赤坂ACTシアター)で初舞台も踏む予定だ。

 紅白初出場について、関係者は「女優、歌手としていずれの分野でも豊かな才能を発揮している上、同世代からの人気が高い。今年は特に歌手としての勢い、活躍が目覚ましかった。澄んだ高音で、国民的音楽番組をさわやかに彩ってほしい」と期待を寄せているという。

 ◆大原桜子(おおはら・さくらこ)1996年(平8)1月10日、東京都生まれ。中2の時、ダンス発表会でスカウトされる。13年フジテレビ系連続ドラマ「高校入試」で女優デビュー。昨年の同局系連続ドラマ「水球ヤンキース」で初ヒロイン。今年1月発売のシングル「瞳」は全国高校サッカー選手権応援歌。父は俳優でナレーターの林田尚親。158センチ。血液型A。