タレント志村けん(65)の母で、23日に死去した志村和子(しむら・かずこ)さん(享年96)の葬儀・告別式が27日、地元の東京都東村山市の斎場で営まれた。

 和子さんの知人や志村の関係者ら約300人が参列し、和子さんとの最後の別れを惜しんだ。

 ダチョウ倶楽部の上島竜兵(54)は「本当にお世話になった」としのんだ。1度だけ「あんた面白いね」と言われたことがあり、「あの時は涙が出てきた」と振り返った。志村は和子さんをすごく大切にしていて、「男はみんなそうかもしれないけどマザコンです。今日、あいさつをしたら沈んでいるように見えた」と話した。

 志村の付き人をしていた、お笑い芸人山崎まさや(45)は、和子さんの人柄について「自分にも『いつもお世話になっています』と言ってくれて、分け隔てなくだれにでも優しい人でした」としのんだ。志村にとって和子さんは「世界で1番大切な人で、理解者でもあった」という。最後に「和子さんは日本一のコメディアンをお生みになって、お育てになった人。安らかにお眠り下さい」とコメントした。

 棺には笑福亭鶴瓶(63)からプレゼントされた、愛用のゲートボール用スティックとボールが収められた。出棺の際は志村のファンら約500人が沿道に集まり、手を合わせながら和子さんを見送った。