「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家の水木しげる(みずき・しげる、本名武良茂=むら・しげる)さんが30日午前7時ごろ、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。93歳。

 水木しげるさんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」は、多種多様な妖怪が登場する漫画。1960年(昭35)発表の「幽霊一家」が作品の基礎。65年に週刊誌で「墓場の鬼太郎」を掲載し、67年から連載した。68年のテレビアニメ化の際に「ゲゲゲの鬼太郎」と改名。作品名の由来は、水木氏が幼少時に自分の名前を「しげる」と言えず、「ゲゲル」と言ったことから。テレビアニメは09年までに計5シリーズを放送し、07年には初の実写映画が公開。漫画作品は97年まで、幼年誌から青年誌まで幅広く掲載された。主人公の鬼太郎のほか、ねずみ男、子なき爺、砂かけ婆、目玉親父などが登場する。