デビュー39年目を迎えた歌手松山千春(59)が30日、都内で、全国ツアー東京公演の初日を成功させた。

 2部構成で、1部は「恋」などの恋愛ソングを中心に、2部はフォークシンガーとしての千春らしい曲をそろえ、新曲「真っ直ぐ」も披露した。

 毎年のように「今年こそ、NHK紅白歌合戦に初出場するのでは」とうわさが出る大物歌手だが、今年は初夏から早々と「出ない」と否定。それでも、9月に同局の「のど自慢」に初出演したことから、「やはり目玉として出るのでは」とささやかれているが、この日も完全否定した。「十何年も毎年毎年、声を掛けてくれるから、『のど自慢』くらいなら…と思って出ただけ」。

 約3時間のライブでは19曲の歌唱だけでなく、いつもの毒舌や、政治、時事、糖尿病などの病気ネタなどの、硬軟織り交ぜた“千春節”で約5000人を何度も沸かせた。「皆さん、寒くなってきたから健康には気を付けて。また、コンサート会場でお会いしましょう!」。

 ツアーは12月25日の北海道・札幌のニトリ文化ホールまで続き、全国23カ所27公演で幕を閉じる予定。