日本とトルコの友好125周年を記念する合作映画「海難1890」(田中光敏監督、5日公開)のプレミア試写会が1日、都内で行われた。

 出演者の内野聖陽(47)忽那汐里(22)、トルコ側のケナン・エジュ(34)アリジャン・ユジェソイ(32)らの他、メリチ在日トルコ大使も出席した。

 日本がトルコ船員を救出したエルトゥールル号海難事故(1890年)とその95年後に、今度はトルコがテヘラン邦人を救出した史実をもとにした作品で、11月にトルコ・イスタンブールで行われた両国首脳会談でも上映された。

 田中監督から、30分のダイジェスト版の上映だったことを明かされると、内野は驚きの表情。「えーっ、ほめていただいたと聞いたんですけど、安倍(晋三首相)さん、30分しか見てなかったの」と残念そうに漏らした。

 慌てた田中監督が「いや、ちゃんとその前に全編見ていただいてますから」と念を押していた。

 流行語大賞の発表日と重なったこともあり、内野は「この作品は流行に左右されない、普遍のテーマ、真心を描いた作品です」とあらためてPRしていた。