気になる静岡県テレビ局のアナウンサーを紹介する連載「静岡アナ 気になリスト」。静岡朝日テレビ赤間優美子アナ(24)の「その2」では、全国に名をとどろかせた“事件”に迫ります。大阪・ABC制作のテレビ朝日系「朝だ!生です旅サラダ」(土曜午前8時)。全国ネットの情報番組で緊張した赤間アナに起こったこととは…。

 9月5日、“事件”は「旅サラダ」で起こった。タレントのラッシャー板前が、浜松市からどうまん蟹、将軍うなぎなど名産品を使った料理を中継でリポート。その最中、アシスタントで出演した赤間アナがスズキのアヒージョを試食することになり、器と箸をもったところで異変を訴え始めた。「緊張で手が震えて…」。右手の震えは、映像でもはっきりと分かった。

 -そんなに緊張を

 本当に「緊張しい」なんですよ。「見られている」と思うと、すごく心拍数が上がるんです。

 -全国ネットが頭に?

 それもあるかもしれませんね。いつも(のニュース番組のスタジオ)とは違う環境で、失敗はできないと思ったのと~。いろんな人が見ていると思うと。

 -試食は、台本にあったのですか

 ありました。ラッシャーさんが気を使ってくださって、「赤間ちゃんも食べなよ」と。直前の打ち合わせで決まって、本番で「あっ、来るな」という感じで、緊張しちゃって…。

 赤間アナの震えに、スタジオは大爆笑で、勝俣州和が「かわいい~」と叫ぶなどした。現場のラッシャーは機転を利かせ、箸を持って赤間アナの口に料理を運んだ。一口食べた赤間アナは「身がふわふわ。ガーリックが効いててホントにおいしい」と的確なリポートをしたが、ラッシャーが「料理より君の手の震えの方がすごいよ」とナイス突っ込み。中継明けのスタジオもその話題で持ち切りで、司会の神田正輝が「赤間さんにまた出てもらいたいね」とリクエストした。

 -視聴者にも大うけだったようで、ユーチューブで再生されたり、ネット上でも話題になっています。一気に「赤間優美子」の名前が拡散しましたね

 いいのか、悪いのか(笑い)。局内でも「面白かったよ」と言われ、見ている方が楽しんでくださったなら良かったなと。私も「やってしまった」と思いつつ、録画した映像を目を細めて見ました。本当は緊張して手が震えたり、顔が赤くなることは、アナウンサーとしてコンプレックスなのですが。

 -神戸のご両親は何と

 生放送で食べることが分かって、あの展開を予想してハラハラしていたそうです。母は神田さんのファンで、「娘が名前を呼んでいただけるなんて」と喜んでいましたけど。

 神田のリクエスト通り、赤間アナは11月21日の「旅サラダ」にも生出演し、再び食リポに挑戦した。やはり手の震えはあったが、口に運ぶことには成功し、明るく「食べることができました~」と笑顔。これにまた、勝俣と神田が喜んで「また、出てくださいね」と3度目の出演をオファーされた。「その3」では、そんな赤間アナのプライベートに迫ります。【柳田通斉、鈴木正章】(つづく)

 ◆赤間優美子(あかま・ゆみこ)1991年(平3)10月30日、神戸市生まれ。聖心女子大文学部卒。14年入社。主な担当番組は「とびっきり!しずおか」(県内ニュース)。家族は両親、長姉(33)次姉(32)兄(26)で4人きょうだいの末っ子。血液型B。