米映画「レヴェナント:蘇りし者」で熊に襲われて瀕死の重傷を負いながらも生還したハンターを演じ、悲願のオスカー獲得が期待される米俳優レオナルド・ディカプリオ(41)が、WIRED誌のインタビューで過去3度に渡って命拾いした体験を明かした。大自然の中で寒さに耐え、動物の死骸の中で眠り、バイソンの生の肝臓を食べるなど過酷なロケを振り返り、「今まで出演した作品の中で一番厳しい撮影だった」と語ったディカプリオだが、実生活ではサメに襲われたり、スカイダイビング中の事故や搭乗した飛行機のエンジントラブルに遭いながらも命からがらに助かったことがあると語った。

 「猫の9つの命があるなら、自分はすでにいくつか使っている」とディカプリオ。南アフリカでダイビング中にサメ鑑賞用の柵が偶然開いての中にサメの体半分が入ってきて、あわや殺されかかったと告白。さらに、ロシア行きの飛行機に搭乗した際には、あわや墜落の危機に直面したという。「窓から外を見ていたら翼が火だるまになって、タービンが爆発する瞬間を目撃したのは僕だけだった。その後エンジンが止まり、しばらくは自然に任せてグラインドしていたけど、パイロットがエンジンをかけ直して緊急着陸したんだ」と語った。さらにプロのダイバーと一緒にスカイダイビングを体験した際には、パラシュートが絡まって開かずにあわや死にかけたとディカプリオ。「ダイバーが1つ目のパラシュートのひもを切り離し、2つ目のパラシュートもなかなか開かず、ようやく開いたものの落下スピードが早すぎて着地の際に両脚を骨折すると言われたけどあざができただけですんだ」と九死に一生を得た体験を明かした。(ロサンゼルス=千歳香奈子)