気になる静岡県テレビ局のアナウンサーを紹介する連載「静岡アナ 気になリスト」。SBS(静岡放送)黒田菜月アナ(24)の「その2」です。大学卒業後、仙台で契約キャスターを経験後、インスピレーションが働き、SBSを1本勝負で受験。富士山に導かれるように「静岡アナ」になった思いを聞きました。

 -大学卒業後、NHK仙台放送局で仕事を

 1年、契約キャスターをやらせていただきました。

 -では、あらためて就職活動を

 そうですね。正社員として長く働きたい思いもありましたので。ただ、2回目の就活はここ(SBS)しか受けていないんですよ。

 -1本勝負ですか

 募集を見て、インスピレーションが働きました。縁結びの東京大神宮でみことして働いていただけありまして(笑い)。富士山へのあこがれもあって。

 -同じパワースポットです

 高校時代、通学で使っていた品川駅から時々、富士山が見えたんです。見えると、「今日はいいことがありそう」って思ったり。

 -では、富士山の力で

 引き寄せられたなって思います。はい。

 -学生時代は何を

 法学部の国際政治学科に在籍し、1年生の夏には(英国)オックスフォード大学に短期留学しました。2年生では朝鮮半島の南北の経済格差、3年生では若者のホームレスについて調べましたね。実際に自分でネットカフェに泊まって、話を聞いたりとか。

 -社会派ですね。そのころからメディア志望

 最初は、総合職でキー局に行きたい気持ちが強かったんです。取材して番組を作りたいって。ただ、就活していた中で、人生って大学で学んだことだけじゃないって。小さいころからの自分を見つめ直しているうちに、この仕事に就いたのが正しいかと。

 -でも、1本勝負でよく合格しましたね

 やりたいことが、はっきりしていたからだと思います。災害報道で役立ちたいこと、スポーツ報道をやりたいこと、この2つが軸でした。今はスポーツでいろんな経験させていただいています。先日は市町駅伝で中継所の実況をしました。

 -1年目で実況を

 入社した時は、まさか実況をする日が来るとは思っていませんでした。やってみて、反省ばかりですが、分かったことがたくさんありました。1年目から、このような経験させていただき、感謝しています。

 -今後の目標は。伊豆での東京五輪開催も決まりましたが

 東京五輪は日本中が沸きますよね。若いホームレス、被災者の方も、気持ちが和らぐ感動の瞬間があると思います。その瞬間を伝える仕事をできたらと。

 4月に入社したばかりの黒田アナですが、同期の高木萌香アナとともに、フル稼働しています。ラジオ番組も担当。「その3」では、「ラジオの魅力」を聞きつつ、プライベートにも迫っていきます。【柳田通斉、鈴木正章】(つづく)

 ◆黒田菜月(くろだ・なつき)1991年(平3)4月3日生まれ、横浜市出身。法大法学部国際政治学科卒。15年に入社。担当テレビ番組は「みなスポ」、ラジオは「黒田菜月のアナらじ」「なつき&もえかの Ranking Paradise」など。血液型A。