お笑いコンビ、トレンディエンジェルが出演するスマホ向けソーシャルゲーム「グランブルーファンタジー」の新CM「グラブってる? 送別会」編が31日から全国で放送される。6日の「M-1グランプリ2015」で漫才日本一に輝いたトレンディエンジェルの斎藤司(36)たかし(29)が、俳優松重豊(52)と共演しシリアスな演技を披露している。

 CMの舞台は居酒屋で、斎藤とたかしは同期のサラリーマンという設定。店では異動するたかしの送別会が開かれていて、斎藤が酔った勢いで「よくグラブったよな、たかし。あんな大事な場面で普通、グラブれないよ」と嫌みたっぷりに言い放つ。その瞬間、盛り上がっていた雰囲気が一変。参加者の表情が凍り付き、松重演じる上司も顔をしかめて沈黙する。最後はたかしが、涙を浮かべてあいさつするという展開だ。

 同CMシリーズは「グラブる」という謎の言葉がキーワード。特定の意味はなく、見る人の想像力で何通りにも解釈できる造語だ。今回の「グラブる」も具体的な内容は明かされないが、たかしが「何か大変なことをした」という意味で使われているようだ。

 撮影を終えた2人は「(100点満点で)120点です。意外と監督からも褒めていただき、自信もつきましたね」(斎藤)、「僕も100点ですね」(たかし)と満足げ。斎藤は初共演の松重について「しゃべらなくても演技できてるっていう、松重さんのすごさを感じました」と感心していた。

 さまざまな解釈ができる「グラブる」については「高ぶっている感じのイメージ。何かを自分の手で切り開くんだって感じを言葉の響きから受けます」(斎藤)、「僕もワクワク系だと思いますね」(たかし)とポジティブにとらえた。今年一番グラブったことを聞かれると、たかしは「やっぱりM-1を取ったことですかね」と即答。一方の斎藤は「僕はあと27年で終わる予定なんですけど、最高にグラブる年でした」とやや意味不明だった。