コント日本一を決める「キングオブコント」で優勝した人気コンビ、キングオブコメディの高橋健一容疑者(44)が26日、都内の高校に忍び込んで女子生徒の制服などを盗んだとして、窃盗と建造物侵入の疑いで警視庁に逮捕された。同容疑者は容疑を認め、20年ほど前から盗みを繰り返していたと供述している。

<最近のブルセラ事情>

 女子高生ら少女の着用済み制服や衣類、下着などに強い性的関心を抱く男性は「ブルセラマニア」などと呼ばれ、潜在人口は多いとされる。ただ近年、法規制も強まり、そのような衣類などを「合法的」に入手するのが困難になっている。

 通称「ブルセラショップ」は90年代前半ごろ、都内を中心に急増した。制服や下着などを店内で女子高生が客に直接売る「生セラ店」といわれる業者が出るなどエスカレートし社会問題化。警察は古物営業法違反などで次々摘発し、90年代後半までにブルセラショップは衰退した。

 00年ごろは、ネットの出会い系サイトやオークションサイトを通じた、少女と男性の下着売買が横行。都では04年6月施行の改正青少年健全育成条例で「18歳未満の少女から下着、唾液、ふん尿を買う行為の禁止」などと規定し、明確にブルセラ行為や生セラ行為を規制した。その後は、そういった取引が地下化した。通称「JK(女子高生)リフレ」も相次ぐ摘発でほぼ消滅。男性が少女らと“個人交渉”できる手段や場所も今では激減している。

 ただ、出会い系サイトなどで隠語を使ってブルセラ売買をしたり、ツイッターやLINEなどを使った隠密取引も行われている。ブルセラ事情に詳しい風俗ライターは「いくら法規制しても、女子高生らの使用済み制服や下着などに対して押さえ切れないほどの性的関心を抱く男性は、一定の割合で存在している。今後もやみ取引や、盗難事件、強奪事件などが続発すると思われ、根絶はかなり難しい」と分析している。