今日31日に行われる「第66回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分開始)のリハーサルが東京・渋谷のNHKホールで行われた。企画コーナー出演の小林幸子(62)は歌唱中に巨大衣装が故障するアクシデントに見舞われた。

 小林のリハーサルは、紅組司会の綾瀬から「小林さつこさん」と紹介される“笑撃”のハプニングで始まった。綾瀬が言い直した後、「千本桜」の歌唱がスタートした。

 4年ぶりの巨大衣装の登場を関係者や取材陣が固唾(かたず)をのんで見守った。09年の紅白にも登場した高さ9メートルの「メガ幸子」が背後でゆっくりと上昇しながら姿を見せた。「おーっ」という歓声が場内に響いた、まさにその直後だった。せり上がった小林の高さを超えて、さらに上昇するはずの重量1トンのメガ幸子が、なぜか、するすると下降してしまった。そのまま動かなくなったことから、ディレクターがリハーサルの中断を指示。体を固定され、振り向くことができない小林は、「後ろの小林幸子の調子が悪い」と知らされると「えっ~」と悲鳴を上げた。

 白組司会の井ノ原快彦(39)から「リハで(失敗が)あった方が本番でいい」と励まされると「リハで良かった」と言って落ち着きを取り戻していた。

 リハーサルを終えた小林は「びっくりしました」と話した。過去33回にもリハーサルで失敗したり、本番で作動しなかったこともあった。この日も「あまりにカメラのフラッシュが多くたかれたから恥ずかしくなったので、落ちたんでしょうね」と自分に言い聞かせるように話した。スタッフによるとメガ幸子はこれまでに舞台などで数回使っているがトラブルは初めて。故障原因は不明で、徹夜で原因を究明するという。