米国時間の10日、1年半のガン闘病の末、69歳で死去したデビッド・ボウイだが、彼の音楽を求めるファンが急増しているようだ。ニューヨーク・ポスト紙などによると、ボウイが死去する2日前にリリースされたアルバム「Blackstar」の売上げが11日、ダウンロードやストリーム数も含め、急上昇したことがわかった。

 音楽ストリーミング・配信サービス「スポッティファイ」の発表によると、ボウイの曲のストリーミング数は、ボウイの死後、2700パーセント上昇したという。

また、英国の「オフィシャル・チャート・カンパニー」によると、アルバム「Blackstar」は11日、43000枚を売上げ、次ランクの曲に25000枚の差をつけているという。同アルバムは11日、米国のアイチューンズのアルバムチャートでもナンバーワンの座を獲得した。

 12日には、英国のアイチューンズのアルバムチャートのトップ5も、ボウイのアルバム「ハンキー・ドリー」(71年)や「ジギー・スターダスト」(72年)が独占。「アラジン・セイン」(73年)などを含む3枚のアルバムがトップ10に入っているほか、さらに6枚のアルバムがトップ20にランクされている。

 音楽だけでなく、ボウイ主演の映画「ラビリンス/魔王の迷宮」(86年)や「戦場のメリークリスマス」(83年)のDVDも、11日の時点でアマゾンで売り切れになったという。(ニューヨーク=鹿目直子)