気になる静岡県テレビ局のアナウンサーを紹介する連載「静岡アナ 気になリスト」。SBS高木萌香アナの「その2」です。米国育ちで帰国子女の苦労も経験しつつ、アナウンサーを志望。大学時代、4つのアナウンススクールを掛け持ちしたそうです。受験で訪れた静岡の印象は「ハワイっぽい!」。これがSBS入社の決断にもつながりました。

 -大学時代の生活はどうでしたか

 忙しかったですね。事務所に所属して、ちょっと芸能活動をしていました。ただ、そのまま活動を続けるガッツはありませんでしたし、アナウンサーになりたかったので。

 -アナウンススクールには

 2年生から通いました。テレビ朝日からなんですが、フジテレビ、TBS、日本テレビのスクールにも行っていました。

 -えっ! 4局のスクールに? 授業料も大変だったでしょう

 親が「夢をかなえるためなら」と。局ごとに雰囲気が全然違いましたね。

 -そんなに忙しくて、授業は大丈夫

 ICU(国際基督教大)は厳しいので、授業はサボったことはないですよ。

 -採用試験はキー局を受けて、地方局も

 地方局なら、福岡か静岡に行きたいと思っていました。高校が福岡で、友達やお世話になった先生もたくさんいるので。日本語を話しているところを見てほしくて(笑い)。静岡の局については、初めて静岡に来た時の印象がとても良かったからです。

 -静岡の第一印象は

 「ハワイっぽい!」。山と海があって。ハワイっぽいです(笑い)。タクシーの運転手さんもハワイっぽかったんです。フランクにしゃべってくれるところが。それに、東京だとみんなが「ササッー」って歩くじゃないですか。でも、静岡駅を降りた瞬間、みんながゆったり歩いている感じがしました。私はのんびり生きてきたので、ピッタリだと。

 -それでSBSも受けたんですね。面接はどうでしたか

 一番手応えがない試験でしたね。質問に(うまく)答えられなかったのと、パネルトークのテストで、浅田真央ちゃんのパネルを選んだんですが、結局、話が真央ちゃんから離れちゃって、「すみません…」って。その場がシ~ンとなって、落ちたって思いました。

 -でも、内定をゲット。小4からの夢がかないましたね

 はい。ただ、福岡でも静岡でもない地方局からは、先に内定をいただいていました。でも、「私はSBSに行きたいと思っています。まだエントリーシートの結果も届いていませんが、中途半端な気持ちだといけないので、すみません」と言って、お断りしました。

 -アナウンサーにはなりたくても、どこでもいいわけではなかった

 そうです。静岡でアナウンサーになれて、本当に良かったと思っています。

 多忙な大学時代を送り、希望通りに「ハワイっぽい」静岡でアナウンサーに。「その3」では、入社後の奮闘と今後のことを聞いています。【柳田通斉、鈴木正章】(つづく)

 ◆高木萌香(たかき・もえか)1992年(平4)9月14日、米ハワイ州ホノルル生まれ。国際基督教大(ICU)教養学部卒。15年入社。担当番組は「イブアイしずおか」、ラジオの「You Gotta News~夕方ニュース~」「なつき&もえかの Ranking Paradise」。血液型A。