理化学研究所の元研究員、小保方晴子氏(32)がSTAP論文発表後から不正疑惑が浮上するまでをつづった手記「あの日」が出版されるとの報道を受け、脳科学者の茂木健一郎氏(53)が講談社の社員から事前に「読んでいただいて、ご意見をうかがいたい」との依頼を受けていたことを明かした。

 茂木氏は27日に「小保方晴子さんの手記だったんだ! (講談社の緘口令)」とのタイトルでブログを更新。講談社の社員から「社内のある人が、どんな本か内容は言えないんだけど、ゲラ(※ラフ原稿のこと)の段階で、茂木さんに読んでいただいて、ご意見をうかがいたい、と言ってまして」と話を持ち掛けられていたことを明かした。

 茂木氏にはその時、どんな本なのかは全く知らされず、「読んでもいいですよ」と返したものの、その後連絡がこなかったため、そのまま読むことはなかったそう。今回の報道で「ああ、これだったんだ!」と初めて気づき、「社内の人も、その内容を全く知らないという箝口令が引かれていたんだなあ」とつづった。