大相撲中継などでなじみのNHKの藤井康生アナウンサー(59)が初めてフルマラソンに挑戦することが6日、明らかになった。

 7日に東京・台場の潮風公園で開かれる「海と緑のランニング大会」にエントリーしたことを明かして「59歳にして、初めてのフルマラソンです。何とか完走したい」と意気込みを語った。

 走り始めたのは6、7年前から。「50歳をすぎてちょっとデブになったので、何とかしなきゃと思いまして」。雨の日も雪の日もほぼ毎日、少ない日でも5キロ以上は走り続けてきた。

 初めてレースに出たのは、それから2年後に東京・中央区で開かれた50歳以上の「5キロの部」。出場理由の1つとして、92年バルセロナ五輪で銀メダル、96年アトランタ五輪で銅メダルに輝いた有森裕子さん(49)がプレゼンターを務めると知ったことだった。アトランタ五輪でゴールした有森さんがレース直後に「自分で自分をほめたい」と涙したのは有名な場面。そのときのインタビュアーが、藤井アナだった。

 「8位以内の選手は、有森さんが表彰してくれるんです。でも、最初の年は24分20秒で12位。悔しくて、頑張ろうと思い、翌年に22分台で7位に入りました。自分で自分をほめました」と振り返った。

 それからも走り続けて、いよいよ初エントリーしたフルマラソン。昨年12月中旬に、練習でハーフを走ったときの記録は1時間50分ほどだったという。「ただ、20キロくらいから膝や足首が痛くなりましたので…。とにかく、気持ちよく走れたらいいですね」。ドキドキとワクワクの境地で、スタートを迎える。