アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット夫妻が、カンボジアでおそろいのタトゥーを施したらしい。オーストラリアの雑誌ウィメンズ・デーによると、ジョリーは新作「First  They  Killed  My  Father (原題)」の撮影ロケでカンボジアに滞在中だったが、夫のピットとともに、タイ人タトゥー・アーティストのアジャーン・ヌー・カンパイ氏のもとを訪れたという。

 カンパイ氏は2003年にジョリーの肩のタトゥー、2004年に背中のタトゥーを手掛けているが、今回は新たに夫婦でマッチングしたタトゥーを依頼されたという。ガン予防策として両乳房と卵巣の切除手術を行ったジョリーは、それにまつわる特別なタトゥーを施したかったようだ。

 ジョリーが今回、背中一面に彫ったのは、大きなピラミッドの両脇に鉄格子があるタトゥーで、安全と健康をもたらすという。情報筋は、「彼女は非常にスピリチュアルな人で、これらのタトゥーは単なるデザインではなく、彼女にパワーを与えてくれると信じている」と話している。

 ピットは以前、左胸脇の下にジョリーの手書きのフレーズを写し取った「We  live,  we  die,  we  know  not  why,  but  I’ll  be  with  you (私たちは生き、死ぬ。なぜなのかわからないが、私はあなたとともにいる」というタトゥーを彫ったが、今回はその下にタイの仏教徒のシンボルを彫ったらしい。タトゥー・ガンを使用せず、竹の管と殺菌された針で彫られたという。

 カンパイ氏は、「私は清廉で倫理的な人々としか仕事をしない。私のタトゥーは非常にスピリチュアルな意味を持つので、それらが彼女を祝福したことを願っている」と語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)