上方お笑い大賞の流れをくむ「第5回ytv漫才新人賞決定戦」の決勝進出6組による記者会見が9日、大阪市中央区の読売テレビで行われ、唯一の女性コンビ「尼神インター」がネタ順1番目に決まり「1番目の勢いで1位」と優勝宣言をした。

 決定戦は今月28日に行われ、読売テレビで午後3時から(関西地区のみ)生中継される。

 全メンバーの芸歴が10年以内のコンビによる大会で、年間3回の予選を経て、6組が決定戦へ進んできた。「尼神-」は第2回予選を1位通過。やんちゃキャラクターの渚(31)は「女性コンビは私たちだけなんで、何番目にやっても印象に残る。1位をとります」と強気な姿勢を崩さず。一方、勘違いキャラの誠子(27)は「初体験にドキドキ」とぶりっ子ポーズで笑わせた。

 誠子は先日、結婚を発表したプリマ旦那・河野へ、ほぼ妄想に近い猛烈な片思いを寄せていたが、この日はショートカットで登場。「私にとって(河野は)大切な人なんで、失恋でばっさり。髪を切るしかないなって。本田翼さんと同じ髪形にしました」と失意? の胸のうちを明かした。

 ただし、これに他の5組から「うそつけ!」とヤジが飛び、あげくには相方の渚も「いや、ブスやんっ!」と痛烈な一言を浴びせ、抜群の呼吸を見せた。

 決定戦には、石焼き芋ネタの動画再生が100万回を超え、ブレークの兆しを見せる結成9年目の「ヘンダーソン」も出場。同コンビはネタ順6番目となり、石焼き芋の歌を歌う中村浩士(28)は「僕ら、後輩になめられてるんで、優勝してしばきたい」。自衛隊出身の子安裕樹(29)は「自衛隊やめて10年。やめてよかったと思えるように頑張りたい」と話した。

 また、6組中、2組が兄弟コンビ。双子コンビの「吉田たち」は、兄弟コンビ「ミキ」の直前の2番目の出番で「兄弟ネタは全部先にやってやる」。3番目の「ミキ」は「テレビで漫才をするのは初めてに等しいので、フレッシュに演じたい」と語った。

 決定戦の優勝賞金は100万円で、4番目の出番で好位置をゲットした「コマンダンテ」は「優勝して100万円もらったら、タクシーで日本一周したい」。4月から東京進出が決まっている「アイロンヘッド」は「引っ越し資金にしたい」と話していた。