NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」でヒロイン波瑠の右腕として活躍する元大蔵省の役人、山崎平十郎役を演じている吉本新喜劇座長の辻本茂雄(51)が11日、京都市内で特別公演「茂造の青春時代!」(4月26日~5月9日、よしもと祇園花月)の会見を行った。

 辻本が新喜劇で演じるキャラクター「茂造じいさん」の青春時代にスポットを当てた、笑いあり、涙ありのコメディー。09年からスタートし、今年で8回目を迎える。昨年の「茂造の美しき謎」では、過去最高の6550人を動員した。台本は辻本が手掛ける。

 「新喜劇のネタだと100%笑いを取れる自信がある。(同シリーズの舞台は)ここで笑い取れるのかなと不安もある。自分で書いているだけに、お客さんに大爆笑してもらったときの快感はすごい」

 思い入れのある舞台だけに稽古は約1カ月間、みっちりやる。今回は辻本自身の青春時代の「実話」も入れる予定で「新喜劇は誰かがセリフを間違えると、助けることもできる。今回の舞台は誰かがセリフを間違えると、全部がダメになる。そのプレッシャーの中でできるこの緊張感、ワクワク感がいい」と笑顔を見せた。

 初出演の朝ドラでは当初「へい」のセリフしかなかったが、最近では銀行用語の難しいセリフもある。「もう丸暗記ですね、へい」と笑わせた。波瑠ら出演者とは撮影後に食事をともにすることもあり「すごく楽しい現場です」と話した。

 朝ドラの出演は3月上旬まで。貴重な経験を「茂造の芝居に出せたらいいですね。見に来たらどうや」と新喜劇でおなじみの言い回しでPRした。