米映画「クリード チャンプを継ぐ男」で第88回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされているシルベスタ・スタローン(69)が、28日にハリウッドで開催される同賞授賞式をボイコットすることを考えたと語った。

 8日にビバリーヒルズで開催されたアカデミー賞候補者たちが一堂に会した昼食で明かしたもの。2年連続で俳優部門にノミネートされた20人全員が白人だったことが物議を醸す中、「クリード」でメガホンをとった黒人のライアン・クーグラー監督と主演の俳優マイケル・B・ジョーダンがノミネートされなかったことに心を痛めたと告白。「クーグラーに、この問題にどう対処して欲しいかと聞いたんだ。なぜなら、今自分がここにいるのは彼のおかげだと思っているから。ジョーダンだってもっと称賛されるべき」とスタローン。2人のためにもボイコットを考えたと言うスタローンに対し、クーグラー監督は「自分たちの作品を代表してただ授賞式に行って欲しい」と言われたと言う。今回の騒動で、スパイク・リー監督や俳優ウィル・スミス夫妻らがすでに授賞式をボイコットすることを表明している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)