故やしきたかじんさん(享年64)の妻さくらさんが、たかじんさんの元弟子、打越元久氏(57)に名誉を傷つけられたとして、損害賠償を求めた裁判の控訴審が22日、大阪高裁で始まった。

 さくらさんは、打越氏がインターネットラジオ番組で「(夫人が)相続財産を私物化している」などと発言したことで、名誉を傷つけられたとして、一昨年11月に慰謝料1000万円を求めて、大阪地裁へ提訴。昨年10月、打越氏に300万円の支払いを命じる判決が下ったが、打越氏側が控訴していた。

 この日が控訴審の初公判。打越氏側代理人によると、同氏側は「(同氏の)発言には公共性、公益性があり、さくらさんの社会的評価を低下させるものではない」とする書面を証拠として提出。同代理人によると、発言の前に出版されていた出版物などを高裁へ示したという。

 同代理人は閉廷後のこの日夕、取材に応じ「今回(控訴審では)発言の経緯について、具体的に立証していく」とし、すでに複数人の証人申請をしていることを明かした。

 公判日程は次回が3月28日、次々回が4月28日に決まった。