ベテラン漫才コンビ、中田カウス(66)ボタン(67)が23日、大阪市内で、世界の一流パフォーマーを集める「THE 舶来寄席 2016」の発表会見に出席し、不倫騒動を謝罪した落語家、桂文枝(72)をネタにしたジョークを連発した。

 まずはカウスだ。

 「なんぼ考えても桂文枝さんは脇が甘いというか。甘い、甘い、言うてたら、昨日から脇に塩塗り込んでましたけどもね」

 38歳歌手との10年以上前の不倫疑惑報道から「家庭の危機」を迎えていると告白した文枝を、会見冒頭からいじり始めた。

 「舶来寄席」は、吉本興業が海外からパフォーマーを招き、吉本新喜劇などの笑いとコラボレーションさせた公演。14年5月にスタートし、昨年は2回公演。今回が4回目になり、カウス・ボタンは同公演の名誉支配人を務めている。

 カウスは文枝いじりに続いて「まだまだ世界には若いすごい才能の持ち主がいる」と、ネタは尽きないと言い「非日常的な公演を楽しんでもらおうというもの」と説明した。

 舞台PRを始めたかと思ったが、再び「それにしても文枝さんはたいへんでね。朝も(テレビの)ニュースつけたら、離婚危機とか言うてね。まあ、前の時も言うてましたけど」と、やり始めた。

 文枝は過去にも「東京妻」報道があり、当時も夫人の怒りは相当に激しかった。入門直後からテレビの仕事も増えた文枝は、育児や家庭のことはすべて夫人に任せており、恐妻家としても知られ、当時の落ち込みも激しかった。

 その流れも知るカウス・ボタンだけに、文枝ネタは尽きない様子。ここでカウスがボタンに「しかし、君は舶来いうたら…なあ? (舶来)妻やったら、君の話だけで2時間もつんちゃうか」。ボタンの浮気癖をネタにして笑わせる漫才のネタのように、相方へボールを投げた。これに、ボタンも「おお、そやな…って、何でオレの話や」とつっこみで返した。

 さすがのベテランコンビは、あうんの呼吸。ボタン、カウスはそろって「しかしこんな(浮気)ネタもできんようになるわ。文枝さんのおかげで、ネタが少ななったわ」とぼやきつつも、なおも“文枝いじり”は続行。それでも「ということで、文枝さんのことをどうぞよろしくお願いいたします」と配慮を求めて、いじりを締めていた。

 今回の「舶来寄席」には女性砂絵アーティストによる「サンドアート」や、軟体芸、ジャグリング、パントマイムのほか、初めてマジックも上演される。

 大阪・なんばグランド花月で5月11日~6月5日、東京グローブ座は6月9~12日。