気になる静岡県テレビ局アナウンサーを紹介する連載「静岡アナ 気になリスト」。SBS内山絵里加アナ(27)の「その2」です。念願かなって「静岡アナ」になったものの、研修では涙の日々。県内4局広報アイドルユニット「4siz(フォーシズ)」の衣装にも、最初は抵抗があったようです。

 -研修はどうでした

 (キー局の)TBSで研修がありましたが、よく泣いていました。

 -それはなぜ

 原稿読みとかは、だんだんとできるようになっていくのですが、自分を出すフリートークがうまくできなくて、「もっと殻を破れ」と…。実は採用試験の際、最終面接で落ちた局が数社あって、落ちた理由として「性格がアナウンサーに向いていない」「自己顕示欲が足りない」と言われました。自分でも「向いていないのかも」と思ったのですが、同じことを研修でも言われました。

 -自分から前に出るタイプではないのですね

 はい。なので、拾ってくれたSBSには、本当に感謝しています。

 -デビューは

 早かったですね。ラジオニュース、テレビニュースともに5月です。学生時代にBS朝日でキャスターを経験していましたが、祖父はSBSで私が出る朝5時や深夜0時前のニュースの画面を写真に撮って集めていました。

 -今は「イブアイしずおか」を担当

 コーナーの「うちやまサファリ」では、ネタ探し、アポ取り、取材、構成と自分でやらせてもらっています。動物の鳴き声で、キリンが「モ~」と鳴くとか、「ヤオヤ~」と鳴く犬を紹介して、反響をたくさんいただきました。ほんとに動物が好きなので、毎週金曜日の取材が楽しくって。

 -いいですね。希望通り就職できて、やりたい仕事ができて

 「いいのかな」というくらい楽しくて、いまだに夢の中にいるみたいです。

 -4sizのメンバーですね。容姿から見てアイドル向きだなと

 (メンバー入りを聞いた時は)「年齢的に厳しい」とも思いましたが、それは良かったです。フフフ。

 -アイドル風の衣装については

 抵抗、大ありですよ(笑い)。でも、活動は楽しいです。大好きな静岡をPRできるのはうれしいです。メンバーはすごくいい人たちなので。

 -4sizとして、各局の情報番組に出演しましたね

 はい。各局のカラーも分かって、やっぱり私は、SBSで良かったなと。

 -自分のカラーに合っていると

 そうですね。SBSはピリピリしていなくて、上の人も下の人も意見を出し合って、和気あいあいと番組を作っている感じなので。

 「自己顕示欲がない」タイプの内山アナですが、SBSでは、動物好きのキャラも生かして存在感を示しています。「その3」ではプライベートに迫ります。【柳田通斉、鈴木正章】(つづく)

 ◆内山絵里加(うちやま・えりか)1988年(昭63)11月29日、浜松市生まれ。青学大文学部日本文学科卒、11年入社。テレビの「イブアイしずおか」、ラジオの「内山絵里加のアナらじ」などを担当。血液型A。