映画「僕だけがいない街」(3月19日公開、平川雄一朗監督)の完成披露イベントが25日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、主演の藤原竜也(33)や有村架純(23)らが出席した。

 原作は「このマンガがすごい!」で3年連続ランクインした大人気ミステリー漫画で、藤原は漫画家志望のフリーターを演じた。時間が巻き戻る「リバイバル」という現象にほんろうされながらも、少年時代に街で起きた同級生少女の殺人事件を、有村演じるバイト先の同僚と解決していく。

 有村とは初共演で、「かすみちゃんの方が大変な役。僕は楽をしたのかな」と振り返った。一方の有村は藤原について「まったく壁を感じなくて、一緒にいてすごく楽しかった。顔を見るだけで笑っちゃう」と、藤原の顔を見てクスクスと笑った。若干、複雑な表情を見せた藤原も「楽しかったんなら良かった」と返し、場をなごませた。

 殺人事件の被害者少女を演じた鈴木梨央(11)は、平川監督に「自分を追い込んでください」と、大人顔負けのプロ意識を見せたという。すると、なぜか石田ゆり子(46)も「私も追い込んでほしかった…」とポツリ。さらにもう1人の子役で、藤原の少年時代の役を演じた中川翼(10)まで「何度も追い込んでもらえて、演じられたので感謝しています」と続いた。3人ものスパルタ教育志願者が手を挙げ、平川監督も苦笑いしていた。

 作品のテーマにちなみ、イベントでは藤原と有村の幼少期の写真が公開された。はっぴ姿の写真を見た藤原は「人って成長するんだな。でも何も覚えてない」。有村は、日焼けした小学生のころの写真に、「髪形を変えたいですね。このころ毎日、同じ髪形をしてました」と、リバイバルを志願していた。

 ほか及川光博が登壇した。