ビートたけしが12日、2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の聖火台設置問題について「新国立のデザインを決める前に演出家が入っていないのはおかしい」と批判した。

 TBS系情報番組「新・情報7daysニュースキャスター」で「最初にオープニング(開会式)を考えて『劇場』をつくらないとだめ。競技場を造ってから考えようと言ってもだめ。だから聖火台をどこに置くか忘れちゃった」と苦言を呈した。

 事前に演出家を設計チームに入れておけば「聖火ランナーが競技場に入って来て、ここに上がりたいと言える。それに合わせた競技場を造れる」と話した。

 ビートたけしは過去の日刊スポーツのインタビューに「流鏑馬(やぶさめ)でじゃんじゃん聖火台に矢を打ち込むのもいいな」と点火セレモニーの一案を語っていた。また開会式の演出案の1つとして「アナログと最新技術の融合」を挙げた。「大きなロボットを登場させ、五輪で輪投げをする。輪はデジタルで見せればいい。ロボットと日本古来の芸との融合だよ」とアイデアが止まらなかった。そして、東京五輪の演出家は「俺に決まっているだろう。本気でやらせろ」と意欲を見せていた。

 この日の番組では「(新国立を)全部造った後に演出家を呼ぶんだろうけど、そいつに任せたって、それは無理。新しいことはできない」とがっかりした様子だった。