横浜市在住の俳優鶴見辰吾(51)が13日、横浜マラソン2016に出場し、自己ベストを更新する3時間9分27秒でゴールした。

 「きつかったです。ハーフまでは結構目標通りのペースだったんですけど、高速道路あがってから逆風でして。歩きたかったぐらいです。(2時間台の)サブスリーとか言わなきゃよかったと思ってね。でも沿道のみなさんが声をかけてくれて走りきれました」と振り返った。

 昨年の同大会は初マラソンながら3時間12分58秒で駆け抜けた。しかし、大会から約1カ月後の昨年4月7日、距離が186・2メートル短かったと主催者が発表し、公認記録ではなくなってしまった。当時鶴見はツイッターで「あれはなかったことにしてもらっていいです。その代わり、次のフルマラソンが初マラソンということで、2時間台で走ってやります」とコメントしていた。地方のマラソン大会からも誘いの声がかかっていたが「横浜の借りは横浜で返す」と意気込み、全て断った。陸上解説者の金哲彦さんに練習法を教わり、フォーム診断なども受けて月平均200キロを走り込んだ。体脂肪率は、常に10パーセント近くを維持していた。

 2時間台という大きな目標達成はならなかったが「出し尽くしたので、われながらよくやったと思います。ハーフまでは結構目標通りのペースだったんですけど。(2時間台は)とてつもなく分厚い壁だということを実感しました。楽しめるというよりも試練でした。まあベスト更新したのでよしとします」と話した。

 昨年足りなかった分の距離の延長も感じたといい、「折り返し地点がちょっと伸びていた。その100メートルが長く感じた」と笑った。

 来年については「ちょっと考えさせてください。中華街でビールを飲むのを楽しみにしているので。それを飲み終わってから」と話し、会場をあとにした。