三池崇史監督(55)の新作「テラフォーマーズ」の4月公開を前に16日、都内でトークイベントが開催された。

 火星を舞台にした異色のSFコミックの映画化で、三池監督の呼び込みで主演の伊藤英明(40)と原作者の貴家悠さん(27)が参加した。

 ライブハウスを会場に酒もタバコもOKという異色の試写会。三池監督は「映画界もだんだんおとなしくなってきた。たまにはむちゃをしなくちゃ面白くない。昔は映画館でタバコが吸えた。今日は雰囲気も楽しんでもらいたい」。

 原作は現在も進行中で、貴家さんは「今日出さなくてはならない原稿があって、でも、まあ、いいか」とグラスを口に。「僕は長らくこの原作に出てくる『虫』のおかげで食べてこられたようなもんですけど、宣伝部からイメージが悪くなるのでその名称は言ってくれるな! と言われてます」と笑わせた。

 伊藤とはこれが4作目のコンビとなった三池監督は「伊藤君はそんなにうまい役者じゃないけど、他にない存在。ま、今は子育てにも懸命だけど、なんで、乗馬もスカイダイビングでも何でもできる人になったんだろう」。

 伊藤は苦笑しながら「若い頃病気がちだったこともあって、体作りを心がけるようになりましたね。でもマッチョな感じになったのは『海猿』からですよ」と他の監督作品を挙げた。

 三池監督が「命がけの撮影を前にしたスタントマンからはすごいオーラが出ているものなんだけど、伊藤君からもいつもそういうオーラが出ている」と持ち上げると、伊藤は「三池監督がほめてくれるのは酒が入っているときだけですね」と終始笑顔で話した。