産婦人科医で性科学者の宋美玄氏(そん・みひょん=40)が、5人の女性と不倫関係を持ったことを認めた作家、乙武洋匡氏(39)とは友人だとして、乙武夫妻の間に特別な事情があったことをにおわせた。

 乙武氏は「週刊新潮」で、5人の女性と不倫関係を持ったことが報じられて、24日に謝罪コメントを発表したが、妻の仁美さんも「妻である私にも責任の一端があると感じております」と一緒に謝罪したことについて、「奥さんは悪くないのに」と新たな批判が巻き起こっている。

 宋氏は25日にブログを更新し、乙武氏とは一昨年から「飲めばいろいろ話す仲」になり、家族を含むプライベートや性についてもいろいろ聞いていたと明かす。その上で、問題となっている仁美さんの「私にも責任の一端がある」発言について、「乙武さんが言及していたような産後のパートナーシップの変化などをきいていたので、奥様のおっしゃりたい意味は分かります」として、夫婦間で特別な事情があったことをにおわせる。「内容を詳しく書く訳にはいきません」としながらも、「夫婦間ではある程度それでうまく行っていたということもあるということです」と強調した。

 宋氏も、乙武氏が教育職についていたことや、出馬が取りざたされていたことから、公人としての清廉性が求められて、今回のスキャンダルで批判を浴びることはよくわかるという。だが、「私の視点では、夫婦双方でバランスが取れていたという面もあるので、公人だからと言って『あるべき夫婦の姿』と離れているという批判は当事者からみるとズレている可能性があるし、奥様のFAXも『言わされている』とかではなくある程度真意も分かる気がするのです」と繰り返し、だからこそ現在の乙武氏を取り巻く言説には「そうじゃないのだよね」と感じることもあると告白した。

 宋氏は「飲みの席で乙武さんが話してくれたことなので『守秘義務』がある訳ではないけれど、なにぶんプライベートなことなので奥歯にものが挟まったような表現になってしまい、申し訳ありません」とつづった。

 なお作家の古市憲寿氏(31)は同日にツイッターで、「今回の現場で起こっていたことは、普通『不倫』と聞いて想像する光景とは、かなり違っていた気もするんです」「『不倫相手』がしていたことは、愛情表現としての実質上の介護に近いものだったろうし、奥さんは3人の子育て中だった。確かに『不倫』には違いないんだけど、当事者しか知らない、何か別の名前で呼んだほうがいい関係がそこにあったんじゃないのか…?そんな風に想像してしまいます」と憶測している。