尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(69)が、埼玉県朝霞市で行方不明になっていた女子生徒(15)が2年ぶりに保護された誘拐事件をめぐる一部報道に対し「『大人のゲスの勘ぐり』止めてほしい」と批判した。

 2014年3月に行方不明となっていた当時中学1年の女子生徒が東京都中野区で保護され、未成年者誘拐容疑で寺内樺風(かぶ)容疑者(23)の身柄が確保された今回の事件。女子生徒は2年近く寺内容疑者の部屋に監禁されていたと見られ、27日に監視の隙を突いて自力で助けを求めたことで保護されるに至った。

 しかし、女子生徒の保護が行方不明になってから2年という年月がかかったことについて、女子生徒はなぜ逃げ出さなかったのか、といった論調で報じる一部メディアに対し、尾木氏は30日に更新したブログで、「テレビの関心 ズレているのではないでしょうか!? 監禁されていた千葉のアパートの壁やドアは薄い なぜたたいたり大声上げなかったのか!? なぜ積極的に逃げなかったのか!? 検証するかのような報道 間違いじゃないでしょうか!? 子ども事件では常に被害者がバッシングされるように思います」とつづった。

 また、こうした報道を「被害子どもの立場、心情になって想像して見れば霧が晴れるように真実浮かび上がります…『大人のゲスの勘ぐり』止めてほしいですね」と批判。「子ども目線 大切にして 子ども事件の解明と科学的社会的加害者批判 徹底してほしいものです…」と訴えた。