お笑いコンビ、サンドウィッチマンが、11年目になる単独ライブ「サンドウィッチマンライブツアー2016」を今年も開催することが決まった。8月7日から全国10都市で16公演行う。同ツアーは06年から毎年行っており伊達みきお(41)富沢たけし(41)の2人が、07年の漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」優勝後も進化し続ける笑いをオール新ネタで披露する。

 漫才のイメージが強いが、2人は「もともとコント。6本か7本のネタの中で、漫才は2本」。ネタは基本的に富沢が書くといい「練習しながら、作り上げていく」。今年の開幕は、初めてお笑いの本場・大阪になった。伊達は「ネタっていうのは、やっているうちに面白く完成していく。今回は大阪が初日ですから、それ以前にガッチリ作って行かなくちゃ」。新たに長野、松山、函館が加わり、計1万3000人の動員を目指す。

 出会いは26年前、仙台商のラグビー部だった。フォワードの第1列でスクラムを組んだ。富沢は「顔はオッサンになったけど会話は当時と変わってない」。富沢が繰り出す「ちょっと何言ってるか分からない」というボケも高校時代からのものだ。富沢がお笑いに誘って23歳の時上京。30歳をすぎ「バイトをせずに食べていけるようになった」(伊達)と振り返る。

 11年3月11日の東日本大震災では故郷・宮城の気仙沼でロケ中に被災した。義援金口座を作って3億円近くを集めた。2人は「現地で被災した、あの現実を伝えていかなくてはならない。支援活動も、お笑いも腹をくくって、ブレないでやっていく」と話す。昨年11月から出演、2人で温泉に入るシーンが話題のJR東日本・北海道新幹線のCMで見せる仲の良さは本物。伊達は「今年は初めてツアーで函館に行くんです。JRという大きな仕事だし、初めての地でしっかりと笑わせたいですね」と意気込んだ。【小谷野俊哉】