21日に急死した歌手プリンスさんの死因に注目が集まる中、プリンスさんの家族は、プリンスさんが処方薬を一人以上の医師から入手しており、そのうちの一人は個人的な友人だったと米情報サイトTMZに明かした。

 プリンスさんは2010年に腰の手術を受ける前から、パーコセットという鎮痛剤に依存するようになっていたと報じられており、急死する6日前には、パーコセットの過剰摂取で危うく死にかけていたとも報じられている。

 一人の医師が処方薬であるパーコセットを過剰に処方すれば、州当局や連邦捜査局によって拘留されることになる。2009年に急死した故マイケル・ジャクソンさんの場合と同様、薬物に依存し、処方された以上の薬を必要とする者は、処方してくれる医師を探すことになる。

 TMZによると、プリンスさんは、亡くなった同じ週に地元のドラッグストアで4回にわたり処方薬を受け取っていた。情報筋は同サイトに、捜査当局は現在、プリンスさんに薬を処方した医師や処方薬を提供した薬局を探していると明かした。プリンスさんが別名を使用した可能性にも関心を示しているらしい。

 自宅で心肺停止状態で急死したマイケルさんの場合も、多くの医師らが違法に不必要な薬を処方していたことがわかっている。麻酔薬の急性中毒や、睡眠鎮静剤を複合的に使用したことが死因とされており、主治医は過失致死で有罪判決を受けている。(ニューヨーク=鹿目直子)