KAT-TUNが1日、10周年記念全国ツアーの最終公演を東京ドームで行い、充電期間に入った。当面はグループ活動を封印し、亀梨和也(30)中丸雄一(32)上田竜也(32)はそれぞれソロ活動に専念する。

 3人は序盤から汗だくだった。6曲目「WHITE」で声を振り絞った。亀梨が「しっかり胸に刻んで、帰れ~!」と叫ぶと、上田も「最後、派手に暴れるぞ~!」と絶叫。中丸も「今までで一番最高の舞台を作っていこうぜ。よろしく~!」と呼び掛けた。超満員5万5000人の歓声がこだまし、何度もドームが揺れた。

 アンコール前、「君のユメ 僕のユメ」を歌唱後、3人がそれぞれスピーチした。上田は「ここからそれぞれ、何ができるかしっかりと探して、成長するために戦い続けます。だからみなさんも、一緒に戦ってください」と呼び掛け、「もっともっと人を魅了できるように、たくさんの人を笑顔にできるようになって戻ってきたいと思います」と宣言した。

 中丸は「充電期間っていうことを話し合いで決めた時には、どこか納得できない部分がありました」と正直な心境を明かした。その上で、「とんでもなく、想像できないような出来事もたくさんあった中で、KAT-TUNというグループにとって、ベストとは言えないですけど、あんまり後ろ向きなものではないんだなと、整理がつきました」と話した。

 亀梨は「ここから先の時間が、KAT-TUNを守るために必要な時間だったと思うために、僕たちは未来に向かっていきます。そして、KAT-TUNの亀梨和也としてまたここに立ちたいと思います」とあいさつした。涙目の中丸、上田とともに3人で抱き合うと、悲鳴のような歓声があがった。ファンたちはすすり泣き、おえつをもらす女性もいた。

 ダブルアンコールの「BRAND NEW STAGE」を終えてメンバーが退場した後も、「KAT-TUN!」「もう1回!」のコールは止まずに、異例のトリプルアンコールに突入。2度目の「Real Face」を歌った後も、歓声と拍手が止まずに、中丸が「想定外だよ」と戸惑いながら笑うシーンもあった。

 ラストは「Peacefuldays」を会場全員で大合唱した。上田は「有言実行で、絶対戻ってくるから!」と絶叫。大歓声を浴びながら、ステージを去った。