先月21日に急死した歌手プリンスさんの半分血の繋がった妹と名乗る女性が現れ、遺産相続人であると主張する書類を裁判所に提出したことがわかった。

 米ピープル誌が入手した法律書類によると、女性の名前はドーセル・グレシャム・ジョンストンさんで、法廷書類上は相続人として名前が挙がっていないという。

 プリンスさんの家族が明かしたところによると、ドーセルさんはプリンスさんと同じ母親を持つものの、父親違いで、家族の中には、数日前にドーセルさんの存在を知った者もいるらしい。裁判所はジョンストンさんの主張の正当性について、これから判断を下すことになる。

 これまでのところ、プリンスさんの兄弟姉妹は全部で6人とされていたが、2日朝、妹タイカ・ネルソンさんや半分血の繋がった兄弟たちが、プリンスさんの総額3億ドルともいわれる遺産に関する審理に出席し、話し合いが始まった。

 プリンスさんの遺産管理人として任命されたブレマー信託銀行の弁護士によると、同銀行はこれからも遺言を探し続けるという。「遺言がないかどうかはわかっておらず、遺言はまだ見つかっていない」と語っている。

 ミネソタ州の法律によると、プリンスさんが遺言を残さなかったことがわかれば、遺産は兄弟姉妹たちの間で平等に分けられることになる。(ニューヨーク=鹿目直子)