4月21日にミネソタ州にある自宅兼スタジオで急死した米歌手プリンスさんが、コカイン中毒だった可能性が浮上している。

 検視の結果が判明するには数週間かかる見通しだが、米メディアは麻薬作用のある鎮痛剤パーコセットの中毒だったと報じる中、今度は新たにコカイン使用を疑う通報が警察にあったことが明らかになった。NBCテレビが報じたもので、2011年6月20日に女性の声でミネソタ州の警察にプリンスのコカイン常用が心配だとの通報があったという。

 身元不明の通報者は1年前にドイツでプリンス本人からコカインの使用を止められないので通報して欲しいと頼まれたと語ったが、コカイン使用を裏付ける証拠を提示できなかったことや、1年前の話と言うこともあり、その後の捜査は行われなかったという。一方、CNNなど複数のメディアは、プリンスさんは亡くなる前日に鎮痛剤の中毒の治療をするために医師との面会を予約していたと伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)