タレントのコロッケ(56)がアニメ映画「ONE PIECE FILM GOLD」(宮元宏彰監督、7月23日公開)で、レーサーのジミーマイヤーズと16羽の赤目フクロウの1人17役を演じることが9日分かった。熊本地震に見舞われた故郷・熊本市などへの支援を続ける中、同じ熊本出身の原作者・尾田栄一郎氏(41)が応援メッセージと画を発表。それを受けて「映画を熊本に持っていきたい」と熱望した。

 コロッケは地震発生後、故郷に6回ほど足を運んだ。発生直後は、東日本大震災の復興支援を目的に14年に立ち上げた「滝川パン」から1000~2000個のパンなどを連日、避難所に送った。避難所の衛生環境が悪化したと聞くと、除菌や虫よけのスプレー1000個を送った。

 そんな中、尾田氏に続きルフィ役の田中真弓ら7声優が応援動画を発信した。「友情を大切にする物語で大人にも人気がある。人々を励ますメッセージが入っており、作品に関わる方が熊本を応援してくれると影響力がある。メチャクチャうれしい」と喜んだ。

 避難所で、おじいちゃんから「家はつぶれたけど、会えて良かった」と言われ、胸を打たれたという。東日本大震災復興支援のために毎年、開催している「ものまねキャラバン」を、今年は熊本地震復興ために開催する予定。その上で「『ONE PIECE』で熊本に舞台あいさつに行きたい」と熱望した。県内で上映予定の5劇場は、連日の余震で場内に検査に入ることもできず復旧の見通しが立たない。それでも「子どもの笑顔が大人に勇気を与えるんです」と力を込めた。