NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の12日の平均視聴率が、23・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが13日わかった。11日は24・0%。3日連続の24%超えとはならなかったが、絶好調といえる。

 これまでの最高は、4月27日の24・6%だった。同26日の回が20・7%と自己最低タイだった。初回からすべて連続20%超えを続けている。

 12日の回は、生前にとと・竹蔵(西島俊秀)が務めていた浜松の染め物工場の社長から、竹蔵に口止めされていた秘密として、竹蔵が「青柳商店」の滝子(大地真央)と君子(木村多江)の仲を戻そうとしていたことを知った。常子は滝子にもう一度話しをさせてほしい、と頼み、断られると店の土間に座り込む。

 根負けして部屋で向き合った滝子と常子。常子は自分は女学校を辞めて働くから、妹の鞠子(相楽樹)と美子(根岸姫奈)の学費を援助してほしいと頼む。そうしなければ、母の君子は倒れてしまう、と。話し合いの中で、滝子が学費を払っていたのは、常子を青柳商店に取り込むためではないことを知る。また、君子も常子の将来を自由にさせてあげようとして一家で家を出たことを知る。

 「うれしいです。私の幸せを考えてくださっていたことを。悲しいです。私の幸せを考えてくれていたことが仲違いの原因になっていたことを」といいながら大泣きする常子は名場面のひとつといえる。

 滝子は戸棚から箱を取り出す。中に入っていたのは、父竹増が15年前から毎月、滝子に送っていた手紙の束だった。それを君子に渡して伝えてほしいことがある、と言うのだった。

 手紙に書かれた父の思いとは? 滝子が君子に伝えたかったこととは? 次回に続く、という回だった。