12日に多臓器不全で死去した演出家蜷川幸雄さん(享年80)の遺体が13日、東京・東久留米の自宅に無言の帰宅をした。白い布がかぶせられ、関係者が車から自宅へ運び入れた。

 約1時間後、蜷川さんの長女で写真家の実花さん(43)が自宅に到着した。上下黒のパンツスーツ姿で、集まった約40人の報道陣に「お疲れ様です」と気丈に笑顔を浮かべて会釈した。

 関係者によると実花さんは12日、病室に見舞っていた後、仕事のため移動する車中で訃報を聞いて引き返し、病院で遺体と対面した。その後は事務所で葬儀の準備をしていたという。