戦後に来日して人気を集めた雌のアジアゾウ「はな子」が26日、死んだ。芸能界からも悲しみの声があがっている。

 ロックバンドHi-STANDARDのギター&ボーカル横山健はツイッターで「井の頭動物公園は自分が生まれ育った場所から近く、小さい頃から身近な存在だった。『はな子』安らかに」と悼んだ。

 作家の志茂田景樹氏は「小4のとき1人で上野動物園にはな子に会いにいった。日の丸の小旗を鼻で巻いてチンチンをして歓声を浴びていた。僕は元気をもらった。以来、20数回、はな子に会いに。今年の正月3日会いにいったのが別れになった。それ以前に僕は絵本『はな子、ありがとう』を描いた」と偲び、「はな子、安らかにね!」と呼びかけるようにつづった。

 ミュージシャンのパラダイス山元は「パラダイス山元と東京ラテンムードデラックス フューチャリング ビシバシステムのPVにも出演して頂きました。人が近づくと、いつも鼻を左右へ振ってくれていました」と共演した過去を振り返り、「心より合掌」と悼んだ。

 タレントのぱいぱいでか美は「はな子お疲れ様でした。もっと会いに行けばよかったなーと思ってしまう~ショックだ」と残念がった。

 はな子は49年に上野動物園(台東区)に贈られ、54年から井の頭自然文化園で飼育されていた。国内最高齢の69歳だった。