演歌歌手島津悦子(54)と大相撲元旭天鵬の大島親方(41)が29日、都内の「旭天鵬引退・大島襲名披露パーティー」で、デュエット曲「バヤルラー~ありがとう~」(25日発売)を初披露した。親方は同曲で歌手デビュー。「バヤルラー」はモンゴル語で「ありがとう」の意味で、感謝の心を忘れずに生きようというメッセージソングになっている。

 島津は同パーティー前に行われた断髪式でも、親方の髪にハサミを入れた。「もう、まげ姿の親方を見ることができないのかなと思うとすごく寂しくなりましたけれども、こんなすばらしい方と歌を歌わせていただけたことにあらためて感謝しています」と、目頭を熱くしながら話した。

 大島親方と知り合ったのは6年前。旧知の横綱白鵬の紹介だった。「大変気さくで、優しくて子煩悩。まさしく『優しくて力持ち』そのものです。昨年7月にモンゴルに行った際、親方が(モンゴルの)ご実家に招待してくださいました。そこには、昔懐かしい日本の昭和があると感じた」と振り返った。

 「サビの部分に子どもの声が入っていますが、それは親方のお子さん(長女柚希ちゃん)と同級生のお友だちです。レコーディングスタジオにはとても温かい空気が流れ、心が癒やされ、幸せな気分になりました。この曲が日本とモンゴルの懸け橋になればうれしいな」と話した。

 親方がカラオケで歌う十八番は、小金沢昇司のヒット曲「ありがとう…感謝」。親方に理由を聞くと、「メロディーも良いけれど、『感謝』という言葉が好きだから」と説明した。