俳優三浦友和(64)南果歩(52)新井浩文(37)若葉竜也(36)田中麗奈(44)、赤堀雅秋監督が29日、都内で開催された映画「葛城事件」完成披露上映会舞台あいさつに出席した。

 同作品は、2013年に新井浩文、鈴木砂羽らの客演で話題となった同名舞台の映画化だ。舞台では赤堀監督自身が主役を演じているが、映画化では「三浦友和さんしかいない」と熱いオファーを出したという。

 三浦は「うれしいですね。でも、そのわりには話が来たのは撮影に入る1カ月前でしたね」と裏話を明かした。新井も「監督の台本書きが遅いからですよ!」とかぶせ、会場から笑いを誘った。

 「葛城事件」は、どこにでもある家庭の歯車がそれぞれ狂い出し、極限に立たされた家族の状況を描く作品。「見た後に暗い気持ちになるかもしれません。こんな家族じゃなくて良かったと思います」と三浦は苦笑いした。「現在公開中の『64』という映画にも出ていますが、この『葛城事件』は制作費10分の1、上映館数30分の1、撮影日程は3カ月強に対して3週間。でも、こうして同じ土俵に立てるわけです。一言で現せないような感想が生まれると思いますが、その感想をできるだけ多くの人に伝えてください」とPRした。

 同作品は6月18日より公開される。