模型メーカーのタミヤ(本社・静岡市)が所有するラジオコントロール(RC)カー専用施設「タミヤ掛川サーキット」が11日、掛川市でリニューアルオープンした。96年に世界最大級のRCコースとして誕生した同施設は、昨年12月末から約5カ月かけて改修工事。今年で区切りの20周年というタイミングで、オンロードコースとピットエリアを覆う大型テントを設置した。コースレイアウトや路面舗装も一新し、全天候型の施設として生まれ変わった。

 新サーキットコースの試走式には、20年来のRC愛好家となる元プロ野球中日投手の山本昌氏(50)が出席。来週発売される新型RCカーでデモ走行し、国内トップクラスの腕前を披露して場内をわかせた。

 現役生活に集中するため、10年から引退する昨年まで5年間、RCファンを封印してきた山本昌氏は「走り初めの名誉をありがとうざいます」と感謝の意を示し、宣言した。「自由な時間ができたので大好きなRCを楽しみます。世界に名を残すサーキットになるように応援したい。名古屋から通います」。山本昌氏の熱いエールを受け、タミヤの田宮俊作会長(81)も「ここが今まで以上にRCファンのメッカになるようにしていきたい」と力強く宣言した。