演技派俳優、生瀬勝久(55)が16日、NHK大阪放送局スタジオで、今秋スタートの次期NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」収録の合間、ヒロイン芳根京子(19)ら“娘”を前に「恥ずかしい過去」を告白した。

 生瀬は88年「純ちゃんの応援歌」02年「まんてん」に続き、3度目の朝ドラ。ヒロイン芳根の父親役で出演しているが「娘たちの前で、お父ちゃんの恥ずかしい過去を」と、話し始めた。

 生瀬は学生時代から舞台での活動を始め、当初は芸名の「槍魔栗三助(やりまくり・さんすけ)」を名乗っていた。

 「僕は27年ぐらい前、純ちゃんの応援歌で初めてNHKに出たんですけど『槍魔栗三助』では、NHKに出られないということで、本名に戻しました。お父ちゃんにはそういう過去がありました。今のうちにカミングアウトしとこうと。でも、本名に戻しておいてよかったなと思います」

 長女役の蓮佛美沙子(25)は生瀬の告白に、瞬時に「お父さんの過去を知って、びっくりですけど、これで10カ月、みんなで仲良くやっていけます」と笑顔。隠しごとのない“家族”としての絆を口にした。

 ところが、ヒロインの芳根は「……」。きょとんとして意味が分からなかったようで、感想を聞かれても「え? やり? え?」。まだ、状況を把握しておらず、生瀬本人が「『槍』に悪魔の『魔』、それに『栗』で、『三』つの『助』平ね。それで、やりまくり・さんすけって言ってたの」と、丁寧に芸名の由来を説明。やっと理解した芳根は「ああ! (改名したことで)こうやって出会えて、うれしいです」と喜んだ。

 満面笑みの生瀬、芳根らファミリーだったが、そこでふいに、祖母役の中村玉緒(76)が「え? 戸籍も(直したの)?」と、戸籍まで「槍魔栗三助」だったと勘違いして質問する大ボケ。生瀬は「いえ! 違いますよ! 本名は最初から生瀬勝久です!」と訂正。スタジオは爆笑に包まれていた。