天海祐希(48)が20日、都内で「グランドセイコー レディス」新CM発表会に出席した。イメージキャラクターを務めている。

 商品のターゲットは、知的好奇心に満ち、凜(りん)とした魅力を持つキャリア女性。これにふさわしい女性としてCMに起用された。

 天海は、これまでの人生には起伏があったという。それでも「谷を谷と思わないので」と笑うと、座右の銘が「年相応、分相応」であると明かした。

 その言葉は、17歳で宝塚に入る時、両親から「これだけは守って」と言われたことだという。「背伸びはいつでもできるけど、その年齢はその年しかない。その年に合ったこと、その年にできることをやってほしい。分相応はテングになってはいけないと。私の性格だから、この言葉を言われなかったら、多少はテングになっていたかも。自分を戒める言葉になり、救われたり、お尻をたたかれたりしました。この時計をつけ、分に合った自分になりたい」と話した。

 「時」に関連して今後実現したいことを聞かれると「豊かな老後」と答えた。「物質的ではなく、心が豊かな老後を送りたいと思うんです。そのためにお仕事をして、すてきな人と出会い、すてきな時間を過ごし、その1つ1つが自分の老後を豊かにすると思う。仕事は一生懸命に、人には優しく、思いやりを持って、愛情を持って接する積み重ねが、豊かな老後につながると思っています」。

 今も独身を貫いている。「昔は、結婚して孫もできて、『おばあちゃんは昔は歌って踊っていた』と言えるおばあちゃんになりたいと思っていました。その夢はかなっていませんが」と述べると、女優の仕事について、できる限りの努力をして長く続けたいとした。「私のような生き方をする方の励みになればいい。私もセイコーさんのように昔から続く歴史と、進化しながら親から子、孫に続く商品、逸品のように何かを次に伝えていけたら」と話した。

 CMに起用されたことについては「日本を代表するハイブランド。私もクラスが上がったような気持ち」とあらためて喜んでいた。CM撮影は、東京・銀座にある和光のビルの屋上で行った。「高い所が苦手なんです。でも、あそこに上れるのは、なかなかないチャンス。ぜひ行ってみたかった。CMの出来上がりがすてきだったので、怖い思いをしてよかった」と振り返った。

 CMは21日から放送。