ザ・ビートルズ来日公演から50周年を迎え、JFN(ジャパンFMネットワーク)系列は特別番組「~来日50周年特別記念番組~1966 THE BEATLES in JAPAN」(TOKYO FMは26日午後7時放送)を編成する。来日時のメンバーの素顔や真実に迫る内容で、日本人として初めてビートルズを取材した星加ルミ子さん(75=元ミュージックライフ編集長)同誌の専属カメラマン長谷部宏さん(86)らがインタビューに答えた。

 中でも、星加さんは日本人で唯一独占取材をした編集者として有名だ。来日の前年、確かな取材のアポもなく渡英。その際、ビートルズのマネジャーに気に入られるために、日本刀を持参したという。

 「黒沢明監督の『7人の侍』がヒットして思い付きました。トランクに入らないから、手荷物で機内に持ち込みました。税関ではおもちゃだと。おみやげの効果かはわかりませんが、英国滞在の最終日に、3時間も取材することができました」

 取材で、星加さんは着物で臨んだ。人懐こいポールがリードしてくれたという。事前に読者からメンバー4人への質問を募ったが、その紙をポールがみつけ、「あなたの英語だと4人に聞くのに夜が明けてしまう」と、メンバーに質問を渡してくれたという。ジョンはその当時から日本への造詣が深く「相撲レスラーに会いたいと」。また、4人は手形もおしてくれたという。

 そんな経緯もあり、日本公演の際も、星加さんは取材を許された。4人はホテルから出ることができず、スイートルームにもちこまれたおみやげでバザー状態だったことなど、番組では数々のエピソードを語っている。