NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の23日の平均視聴率が23・8%(関東地区)だったことが24日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これまでの最高は、4月27日と、6月8日の常子(高畑充希)が帝大生の星野武蔵(坂口健太郎)にプロポーズされた回の24・6%。4月6日と同26日が20・7%と自己最低タイだった。平均視聴率は、初回からすべて20%を超えている。70話連続での20%超えとなった。

 23日の回は、常子の提案した「読者に笑ってもらおう」という企画は戦時下で検閲にひっかかり、編集長(山口智充)が逮捕されてしまった。本を回収して待っていると、編集長が釈放されて帰ってきた。顔には殴られた後があった。

 出版は許された。だが、常子の出したユーモア企画のページはすべて削除となった。花山伊佐次(唐沢寿明)の描いた幸せそうな家の挿絵もすべて破かなければいけなかった。悲しい時代だった。

 「青柳商店」にも危機が迫っていた。陸軍の統制が厳しくなる中で、若旦那の清(大野拓■(■は朗の旧字体))は、工場の宿舎の材木発注の大口の仕事をとってきた。だが、安普請で質の悪い宿舎であることが滝子(大地真央)にばれてしまう。「そんな仕事をは受けない」という滝子と「青柳商店を守るためだ」という清とで意見が衝突してしまう、という回だった。