米映画芸術科学アカデミーは29日、俳優の仲代達矢氏、映画監督の北野武氏、河瀬直美氏ら日本人13人を含む総勢683人を新たに会員に加えると発表した。

 河瀬監督は「監督」と「脚本」の2部門でノミネートされており、どちらで登録するかを自身で決めることになる。

 同アカデミーは映画産業の芸術、科学的発展を図る目的で1927年に創設された。優れた映画作品や出演者に贈る「アカデミー賞」で知られるが、今年、昨年と2年連続で演技部門の候補者に白人ばかりを選んだとして批判を浴び、約6000人とされる会員の構成を見直して人種や性別の多様性を図ると表明していた。

 今年の新規会員のうち白人以外の少数派人種の比率は41%で、アカデミー会員全体の少数派比率を8%から11%に押し上げたとしている。また女性の比率は25%から27%に上昇するとしている。

 同アカデミーによると、選ばれた683人は本人が辞退したりしない限り、今秋から会員として登録される。