大阪松竹座は1日、「五代目中村雀右衛門襲名披露 七月大歌舞伎」(3~27日)の舞台稽古を熊本震災チャリティーとして公開した。

 同チャリティーは「復興に少しでもお役立ていただきたい」と、出演者の歌舞伎俳優片岡仁左衛門(72)が企画した。公開稽古前に仁左衛門は「きょうが2回目の稽古です。初役の人もいるし、まだ探りあいながらのところもあります。みなさまから見たらおもしろい失敗があるかもしれません。でも僕たちは一生懸命やっています。おもしろくなっても声を出して笑わないでください」とあいさつした。

 今回のチャリティーに参加する“心構え”として「単に興味だけなく、あくまでもチャリティーに参加しているという気持ちで見ていただきたい」と語りかけた。

 舞台稽古を公開するのは異例だが、同劇場では2011、12年にも「東日本大震災チャリティー公開稽古」を開催している。この日は昼の部公演の舞台稽古を公開した。入場料は1人5000円。収益金273万5000円は全額、被災地への義援金として寄付される。