宝塚歌劇団雪組の2番手スター、望海風斗(のぞみ・ふうと)が2日、大阪市北区のシアター・ドラマシティで、主演ミュージカル「ドン・ジュアン」の初日を迎えた。12日まで。

 女と酒、快楽をむさぼる男が主人公。夢、愛をテーマにする宝塚からは、最も対局にある世界観で、望海が演じる主人公は、希代のプレーボーイ役だ。

 望海は「愛にあふれた宝塚にあって、私自身も、愛に飢えるとか、経験がない。でも、愛にあふれているからこそ、愛が足りない人のことを知りたくなってしまう」と言い、キャラクターを作り上げてきた。

 今作は、モリエールの戯曲、モーツァルト作のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」で知られるスペインを舞台とした「ドン・ジュアン伝説」の舞台化。フラメンコをベースにした情熱的な楽曲でつづるミュージカルは、フランス発信で、04年にカナダで初演。パリ、韓国などでも上演され、日本では今回が初演になる。

 すでに、望海の出身地である神奈川公演を終え、この日から大阪公演が始まった。