歌手GACKT(42)が3日、さいたまスーパーアリーナで「GACKT WORLD TOUR 2016 LAST VISUALIVE 最期ノ月-LAST MOON-」の最終公演を行った。

 同ツアーは全42公演が行われ、最終公演は1万2000人を動員。ステージは4部構成で行われた。

 1、2部はGACKTオールプロデュースによる舞台「MOON SAGA-義経秘伝-」「同 第二章」の世界観とリンクしたステージで行われ、MCは一切無し。3部の激しい観客との掛け合いでのどが枯れたGACKTは4部に入る前のMCで、「もうGACKTの声は閉店です。この後はドラムのVALが歌います」。この宣言に会場からは2本のサイリウムをバツ印にする大きなダメ出しをされ、「そんな全力で否定しなくてもいいでしょう」と会場を沸かせた。

 「ツアーファイナルだけど、しんみりしたくない」と言いながらも、「ソロになって17年。周りを見れば消えていく仲間もいたけど、僕の背中を押してくれる人たちがいたからこそやってこれた。心の一番深いところから言わせてください。本当に今までどうもありがとう!」と胸の内を明かした。

 「僕の命をかけて特別な物をみんなに届けるので、みんなも特別な物を僕に届けてください」というコメントからメンバー紹介を経て4部がスタート。3時間を超えるパワフルなステージとなり、最新シングル「ARROW」を含む全17曲を披露した。

 またこの日、10月スタートのTVアニメ「TRICKSTER-江戸川乱歩『少年探偵団』より-」で怪人二十面相役の声優として出演、オープニングテーマ曲に「キミだけのボクでいるから」が採用されたことも発表された。