NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の4日の平均視聴率が21・9%(関東地区)だったことが5日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これまでの最高は4月27日と、6月8日の常子(高畑充希)が帝大生の星野武蔵(坂口健太郎)にプロポーズされた回の24・6%。4月6日と同26日が20・7%と自己最低タイだった。平均視聴率は、初回からすべて20%を超えている。

 4日の回は、五反田(及川光博)が復員してきた。社長で編集長(山口智充)も復員してきた。戦後、人々は文字に飢えていた。闇市では雑誌が飛ぶように売れる。戦時中の思想統制の反動でもあった。

 雑誌「新世界」を発刊することになった。常子は喜ぶが、叔父の鉄郎(向井理)は「それでお前の給料は上がるのか」と聞く。「お前の稼ぎで一家を養っていくのだ」と。そして「お前が出版をすればいい」と促す。常子の心の中にも、少しずつ自分の創りたい雑誌への思いがふくらんでいく、という回だった。