モデル、歌手、女優として活躍した小林麻美(62)が25年ぶりに現場復帰することが19日、分かった。今日20日発売のファッション誌「kunel」9月号(マガジンハウス)の表紙を飾り、同誌で新連載「伝説のおしゃれミューズ」がスタート。おしゃれへの熱い思いを語るという。

 関係者によると、小林は子供が巣立ったことをきっかけに、モデルでの復帰が実現したという。モデル時代に仕事をしてきた古くからの知人と、同誌の編集長が知り合いだったこともあり、今回の企画がとんとん拍子に進んだようだ。

 もっとも、小林は「もう2度とカメラの前に立つことはないと思っていました」と同誌に語っている。美人女優、歌手としてのキャリアを結婚を機にバッサリと捨て、潔く家庭に入った。それから25年。同誌からの申し入れに、「やっぱり洋服が好き」というおしゃれへの揺るぎない情熱が、今回の復帰を後押ししたという。同誌では、最愛のイブ・サンローランを語り、私物のビンテージコレクションを披露している。

 小林はモデル、女優として活躍。歌手としては84年に「雨音はショパンの調べ」がヒットした。37歳の時、1991年3月に、所属事務所の社長(当時52)と結婚した。出会いはその17年前で、秘めた恋だった。妊娠をきっかけに小林が「どうしても産みたい」と意志を貫き、長男の出産後に婚姻届を提出。小林は芸能活動を休業していた。

 ◆小林麻美(こばやし・あさみ)1953年(昭28)11月29日生まれ、東京都出身。70年のCM出演で芸能界入り。72年シングル「初恋のメロディー」で歌手デビュー。病気のため一時芸能活動を休止したが、74年再デビュー。ファッションモデルとしても活躍する一方で「愛・あなたにとどけ」など著作も多数。